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微熱に疼く慕情
第1章 【渇いた心】





「あ〜えっと、今日も都合が悪いです、あの、今度の金曜日とか…どうですか?」



いちいち断るの申し訳なくなってきた
こっちから指定するとパ〜ッと明るい表情になって
わかりやすい人
こっちもホッとする
けど常にポーカーフェイスな私は社内では笑わない
そそくさと逃げる
こんなとこ、誰かに見られたらまた変な噂立っちゃうから



そして、来てしまった、大智の家………



馬鹿だよね、私も
バイバイしたばかりなのにさ、
風邪拗らせてるだろうからって色々買い込んで
二度と来る事はないだろうと思っていた元カレの家に来た
変わってなくてちょっと切ない
インターホンの音ですら胸がチクッとする



ゴホゴホと咳する音が聞こえてきて扉が開いた
「え……一華、来てくれたの?」って冷えピタとマスク、ヨレヨレのスウェットで出て来た大智



「どうせまた気管支腫らしてんだろうなって思って見に来た」


「一華ぁ……」


一応、私もマスクして中に入る
フラフラじゃん、大丈夫?
懐かしい間取り
相変わらず部屋の中ぐちゃぐちゃだね
慌てて片付けようとしてるのをストップさせて寝かせる
「熱は?」と頬と首筋に手を這わせる



熱がないなら少し寒いけど窓開けるよ
肩まで布団被せる
テーブルの上の雑誌とか出しっぱなしのペンとか適当に片付けてキッチンに立った



会話なくても保つもんだな
相当、しんどいんだろう
鬼メッセージにはイラついたけど
冷蔵庫何も入ってないし
私来なかったら本当、何食べてたの?



病院には行ったみたいだな
薬の袋を見てわかった
解熱剤も貰ってるから熱あったんだ……
キッチンも色々と片付けなきゃいけないところもあったけどあまりしゃしゃり出るのもなぁ〜と思ったりして







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