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微熱に疼く慕情
第1章 【渇いた心】





「卵粥、出来たよ」



そう声を掛けたら飛び起きる元気はあるみたい
「ありがとう」って言われて、
一口食べたら「美味い」って泣き出して、
色々と感情が忙しいみたいね



「ねぇ、此処、体温計ないの?」


「あ……壊れてから買ってないです」


「病院行って熱あるってわかったの?」


「はい…」



マスク、顎まで下げててわかったけど髭も剃れてないね
けど、弱ってる元カレ見るの快感だわ
ざまぁみろって思ってるし、めちゃくちゃ塩っぱい味付けにしてやれば良かったかなって今思ってる



「はぁ……美味しい、ずっとこれが食べたかった」とか言われたら
「泣くか食べるかにしなよ」ってティッシュで涙拭いてしまうんだ
薬飲み終わるまで見ちゃって、また寝かせた
片付けようとしたら「帰るの?」って腕を掴まれる



「洗うだけだよ、ほら、寝て?」


「勝手に帰らないでね?」


「ハイハイ」



まるで子供みたいな大智を宥めて後片付けをした
2人掛けの脚無しリクライニングソファー
もう他の子が座っているだろうけど久しぶりに座ってみた
はぁー、捨てなよ、元カノ(私)の使ってたモノとかさ
このソファーも折半だったけど、結構使い古してたし捨ててるものだと思ってた
別れる時にほとんど処分したつもりだったけどね



なんかジッとしてられなくて、喉に良いだろうなってレモンの蜂蜜漬け作っちゃったり、辛そうな大智の看病したりと過ごした
そしたらいつの間にか私もベッドに頭だけ伏せて寝ちゃってて……



温かいな〜と感じてて、無意識のうちに手を握り合ってた事なんてある…!?
起きたらそうなってて、大智が私から握ったとか言うの信じられる…!?



「だって俺、昨日お風呂入れてないから自分からそんな事しないもん」





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