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微熱に疼く慕情
第1章 【渇いた心】
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そういや近くにあったドラッグストア、まだあるのかな?
確か24時間営業だったはず
掃除道具もままならないから買いに行く事にした
シューズBOXの上に置いてある鍵を借りる
はぁー、私まだ、何処に何があるか覚えてるのってどうなの……
アルコール消毒も買っとこ〜
本当何もなかったな、冷蔵庫
経口補水液は必須よね
掃除用具も買った
買うつもりはなかったのに
タオルも数枚買っちゃった
家に戻ったらまだ大智は寝ていた
途中までだった掃除も終わらせて
勝手に悪いけどシャワーも借りた
タオルはその為に買ったのと
安い下着も買ってしまっていた
Tシャツとスウェットズボンは借りたよ?
汗だけ流して部屋に戻ると大智がキョロキョロしてた
私を見つけてホッとしてる
「あ〜良かった、帰ったのかと思った」
ベッドに腰掛けて「シャワー借りたよ?」って
言っただけなのに抱きついてきた
「ちょ、こら、あ…Tシャツとズボンも借りた」
「うんうん、全然良いよ、居てくれてありがとう」
「は〜な〜れ〜なよー!」
「俺もお風呂入る」って入ったは良いけど髪の毛びちゃびちゃで来るんだもん
バスタオル取り上げて座らせたら拭いてあげるのも、やり過ぎだよなってわかってる
絶対にわざとだ
私が放っておけないのわかっててするんでしょ
「髭、剃れたんだ?スッキリしたね」
「一華、髭生やしてるの嫌だったじゃん」
「そんな昔の事……」
「覚えてるよ、忘れるはずないよ」
ドライヤーが終わったらTシャツの裾引っ張ってきて
「泊まってくれるの?」
サラサラの髪であざとい上目遣い
「大智が寝るまでだよ」って無理があるかな
「絶対何もしないから一緒に寝て欲しい」
今だったら何でも聞いてもらえるって思ってるでしょ?
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