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微熱に疼く慕情
第1章 【渇いた心】
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「一緒は無理、泊まらないって、寝るまでの間だから」
「起きたら居ないの心臓止まるかと思った、帰らないで」
「わかった、手握るだけ、それなら良いよ」
「それじゃ、一華が風邪ひいちゃうでしょ」
「だから帰るって」
………何でこうなるのか
結局、寝るまでの間で良いから添い寝してって事で落ち着いた
子供を寝かしつけるみたいになってる
絵本でも読んであげようか?なんて
大智ってこんな自我強かったっけ?
こっちが素なら、付き合ってた頃は相当隠してたのかな
まぁ、それはお互い様ってやつかね
とりあえず終電までには何としてでも帰って家でゆっくりしたい
明日だって仕事だし、早くメイク落としたい
何でこんなところに居るんだろう……
帰ってしなきゃいけない事あるのにな……
はぁ~疲れたな……
相変わらず、大智ってヌクヌクだな……
咳治まってる……良かった……
うつらうつら……としているうちに睡魔に負けてしまう
横になるとダメよね、ポカポカしてると余計に
ハッと目が覚めた時は夜中の3時過ぎ……
ボーッとしていたから隣に寝てる大智を抱き枕扱いしている事にも気付かず始発で帰るか…と再び目を閉じた
不思議なもので設定していたアラームより先に目覚めてしまう
ヤバっ…と起き上がろうとした時には大智が私に抱きついていて引き離すのに苦労した
「寒い〜、一華」
まだお互い寝惚けてる
でも咄嗟に身体は動いてしまうもの
マスクしていたから看病しに来てた事を思い出して
額同士を引っつけて熱がないか確認する
目をパチクリする大智に
「良かった〜熱ないね」って微笑むの
脳がバグってたか、彼女ヅラしちゃったんだよね
盛大に寝惚けちゃってた
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