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微熱に疼く慕情
第11章 【普遍的な真理】

「あっあっ…ちょっと待って、それイクっ……んあぁ……イクイクっ」
終わったぁ……凄い出るじゃん
昼食前にゴックンしなきゃならないの
めちゃくちゃ嫌なんだけど……
事後、もう一度くぎを差しておく
「次はないからね?会社では嫌だって言ったじゃん」
「うん、ごめん、もうしない」
怒った?怒ってないよ…のくだりもそろそろ面倒臭い
ほら、仕事戻って、私も行くから
誰も居ない事を確認してそっと出たのに
バッチリ見られていたのは想定外だった
ほんの少しの綻びが破綻に繋がるかも知れないのにさ……
「会議室に一緒に居たの、マーケティング部の山岸課長でしたよね?」
「え?」
誰も居なくなったエレベーター内で乗ってきたのは
営業部の谷川さんだった
タイミング悪いなって思ってたけど、まさか
第一声がそれだとは不意を突かれて少し動揺する
「あぁ、さっきの見てました?」
「2人で出てきたから、何があったんだろうって」
「谷川さんの脳内って、常にお花畑なんですか?」
「えっ?」
「何もありませんよ、まぁ……言い寄られては居ますけど」
「え……本当に?」
「クスッ…でも私、社内恋愛向いてないんで適当にあしらってますね」
「ほら、やっぱりモテてる……早く俺とデートしてくださいよ」
「まだ粘るんだ?割り切った関係にOKしたんじゃなかったですか?」
「チャンス貰えるよう頼んだはずだけど」
「あれ、そうでしたっけ?ごめんなさい、忘れてました」
「酷え、いつになったらお誘い来るのかドキドキしてたの返して」
スマホを出して「いつにします?」と聞いたら
嬉しそうに具体的な日付と時間を言ってきた
丁度生理も終わってる頃だけど
「まぁ、その日、もしかしたら生理かもです」と
わざとらしく伝えておく
体調を気遣って別日にしようかと言われたけど、
他に空いてる日はないから変更はしなかった

