この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】

「ねぇ、大智ってば、起きろー!」
「ん……もう飲めないや」
「上、脱がすよ?重いー!」
「え、アレ…?俺脱がされてる?」
「そ…うだよ、起きたなら自分で着替えて」
「うぅ……頭クラクラする」
何とか上も着せて、また仰向けに床で寝ちゃった
本当、とんだ体力使わされたわよ
寝てる間に片付けて、洗濯物畳んで、歯も磨いた
床で寝かせるか
布団、薄いのしかないけど、エアコンつけてたら何とかなるでしょ
「大智、これ枕、首痛めるよ?」
「んん……」
「大智……?おーい、大智?帰らないの?」
「…………」
スヤスヤと寝息立てちゃってさ
最初からこうするつもりだったんじゃなかろうか?
明日休みだからって、こっちも気が緩んでた
「寝るよー?」と声掛けて照明を落とす
真っ暗にはせず、間接照明だけ点けているから寝顔もバッチリ見えている状態
「大智……本当に寝たの?」
「…………」
「次からは自分のキャパ量把握して飲みなさいよね〜って聞いてないか」
「…………」
「大智、寒くないかな……風邪ひかなきゃ良いけど」
「…………」
「大智………こっちで一緒に寝る?」
「………寝る」
「起きてんやろがぃ!!」
「え、良いの?寝る寝る、こっち寒い」
「ちょ、冗談に決まってるでしょ」
「酷い、俺も温かい布団で寝たいもん」
「その前に歯磨きしてきなよ、ほら行った行った」
「わかった」
「あ、シャワーは?」
「浴びたい…です」
大智がシャワーを浴び終わる頃には
ウトウトと寝掛けていたが隣に入ってきた気配がした
当たり前のように入ってくるな
寝たフリをする私の髪を撫でて額にキスしてきた
パチっと目を開けたら、もう目の前に顔があって唇の方にもキスしようとしていた

