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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】
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「大智には絶対教えない」
「え、何で?俺は知りたいよ」
「居るって言ったら来なくなるの?」
「頃合い見てから来る」
「来るんじゃん!」
「うん、ちゃんと、新しく出たスイーツ全種類買って、此処に来る」
「え、本当?全種類?」
「ぷはっ!食いつき良いね、うん全種類、何なら大手コンビニ、はしごしましょう」
「マジで言ってる?」
こんな事で今までの事がチャラになるなんて言わせない
しっかり償ってもらうつもり
本当なら顔も見たくないほどで拒絶してやりたかった
流れであんな事になったけど、
再構築しようとする大智を上手く転がして
私が味わった痛みを思い知らせてやるのも悪くはないな、と思い始めている
一番のピークを迎えた頃に、同じやり方で傷をつけてあげようか…?
なんて、腹黒い事を考えている
「マジで言ってるよ、だからまた出るたびに会いに来るから」
「ふーん、わかった」
「え?え?良いの?」
「何が?買って来てくれるんでしょ?」
「え、うん!買って来るから一緒に食べよ?俺も一緒に食べたい!」
「クスッ……買って来てくれるんだったら良いよ」
「やった!マジで約束ね?破らないでよ?」
「はいはい、わかった」
「ずっとそれ、俺の役目ね?他の男に絶対それ頼むなよ?」
「ハハハ、何よそれ」
子供みたいに喜んでる
それが滑稽で可笑しくて私もつられて笑う
「じゃ、また……来るね」
「うん、また」
「えっと、チュウは?」
「は?早く帰って」
「だよね……うん、帰る……ハグは?」
「引っ叩くよ?」
「ごめんなさい……でも、寝てる時したもん」
「え?は?」
「ウソだよ」と笑って、何だウソかって気を抜いた瞬間、グィっと腰から引き寄せられて唇が重なる
ヤラれた、また不意打ちに……
「復縁が100%なくても好きって気持ちは伝えていくから」だと?
怒りを通り越しての絶句……
次やったら本気で絞めてやる
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