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 仮)純粋にはほど遠く
第2章 心地良さとは

時間を気にせず、居酒屋でお酒を飲む。
今日初めて知り合った男性と探り合いの会話にドキドキする。

「紀伊ちゃん、休みの日は何してる?」

「大概、お昼まで寝てたりかな。何だか寝ても寝ても寝たりないの。
でも気になる映画があったりすると、観に行くかな」

「映画好きなの?どんなジャンルが好き?」

「特にジャンル問わずかな。
公開前はCMとかで何となくなストーリーを紹介するじゃない。
ピーンときたり、面白そうなのは観るよ。
ただ字幕を追うのは面倒いから邦画が多い。
洋画はレンタルかな。
ほら巻き戻し出来るじゃん。
わたし、台詞を聞き逃すのは嫌いなの」

「俺も映画好きだよ。今度一緒に行こうよ」


甘いピーチサワーに酔わされて、どんどん饒舌になり、リラックスしていく瞬間。

多分わたしは今物凄く可愛い笑顔を目の前の男に向けている。


好きよ。
合コンの席で目と目があい、ほぼほぼツーショットになってアプローチをかけられるの。
ドキドキしちゃう。
ああ……甘い時間(とき)よ。

普段頑張っているわたしへのご褒美
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