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仮)純粋にはほど遠く
第2章 心地良さとは

わたしはあなたに近づきたい。
その思いをあなたは分かっているかのように焦らさず、わたしを抱きしめる。
わたしは何だか泣きたい気分になる。
長い間、ずっとこんなドキドキにご無沙汰だからだ。
あなたの逞しい腕の中
そっと見上げると、あなたの端正な顔が近づく。
なんて綺麗なんだろう……
「好きだよ。
ありのままの紀伊ちゃんが……」
勿体無いよ……
もはや地球の重力とやらに抵抗できずに、だらしなさを全面に引き出した身体のわたしを抱きしめて甘く囁くなんて…
ズルイよ。
ズルイし、勿体無い
わたしには勿体無いの

