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1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第7章 余韻から始まる再挑戦
達成感…。エッチでもこれが欲しいと思った。俺にとっての達成感。そして、美濃里にとっての達成感。

「そうなんだ。野球をしていたのね。それでいい体格をしているのね」

美濃里がシャワーで石鹸の泡を流すところを見ながら、話した。と言っても、大学時代の自堕落な生活で、筋肉は減少し、この当時の筋肉は、アタッシュケースに大量の資料やパンフレットを入れての営業で鍛えられたものだった。今のようにノートパソコンやタブレットを持ち歩いて提案内容を説明して、タブレット端末に署名して、契約完了ではなかった。

すべて紙ベース…。パソコンはあっても、デジタルという言葉はまだまだという時代だった。

俺は、徐々に美濃里に惹かれていった。もともと相当年上で意識もしたことがなかった総務経理のオバサンだった。鬱陶しいとも思い、邪魔くさいとも思ったけど、ファーストコンタクトのエッチが気持ち良かったということもあったし、美濃里も相性がいいと言ってくれた。そういうこともあったが、なにより、美濃里がいつも笑顔で、楽しそうだったから、俺も、楽しい気持ちになれた。そして、年上だけど、可愛いと思えるようになった。会社での冷たい感じや、事務的な感じが嘘のように微塵もなかった…。

仕事とプライベートを完全に分ける人はいるが、キャラまで分ける美濃里に、俺はハマった。

会社で俺を含めて、誰にも媚びない、諂わないどころか、笑顔すら見せないのに、ここでは、俺だけに微笑んでくれる。この特別感は俺の心を揺さぶった。

泡を洗い流した俺は、美濃里を見た。俺が湯船に浸かると思ったのか、湯船の中で立ち上がり、洗い場を通り抜けようとした。

白い艶やかな肌。香るシトラス。俺が使っていたシーブリーズのリンスインシャンプーの香り。何も言わず、置いてあった俺のリンスインシャンプーで髪を洗っていた美濃里。なぜか、嬉しかった。

俺はドアを開けようとした美濃里の手を掴んで引っ張って抱き寄せた。想定内だったのか、さほど驚くこともなく、俺の腕に包まれた美濃里。

美濃里の髪の毛からシトラスの香りがした。多分、俺の髪からも…。というか、バスルームはシトラスの香りで満たされていたかもしれないが…。

俺が抱き寄せて顔を近づけると、目を閉じて、唇を軽く突き出す美濃里。俺は、その唇に、俺も目を閉じて、唇を重ねた。
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