この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
1995 Winter 俺の初体験の相手は32歳
第9章 目覚めの69
そんなことを思い返すことも、それまではなかったし、それを誰かに話そうとも思ったこともなかったが、美濃里には話せた。というより、初めて聞いて欲しいと思えた。それだけでも、俺にとって、美濃里は特別な存在になっていたのだと思う…。

美濃里は、美濃里で話をしていた。それに、俺も聞きたいこともあった。

それは、なぜ、昨晩、俺に送ってくれと言ったのか…。たしかに、車で送れるのは、素面だった俺だけなのかもしれないが…。単に、それだけの理由だったのか、それとも、俺を選んだのには、訳があったのか…。単に、安牌だったというだけなのか…。そういうことを俺は聞きたかった。

それと、行方不明の夫のこと。これは、尋ねるべきではなく、本人が話し始めるのを待つというスタンスで、話していた。

美濃里に俺は尋ねた。

「どうして、俺だった?」

唐突だったかもしれない。でも、美濃里は答えてくれた。

「人畜無害だと思ったからよ。結果は、見ての通りだけど」

そう言って笑った。たしかに、とても、人畜無害ではなかった…。と言っても、誘ったのは美濃里だったように思った。

「あれだけ、隙だらけになられたら、男としてね…」

それだけ、言った。

「そうね。本当に、昨日は眠すぎて…、佐久間くんには、迷惑をかけたわ」

そう言って頭を下げる美濃里。

「今まで、そういうことはなかったの?」

俺は気になっていた。美濃里は、内勤だから、車通勤を認められていない。近くの駅まで歩いて、そこから2駅。支店の近くの駅で降りて、徒歩で通勤。

昨日もそうだったはず。あの時間なら、忘年会のあった店から普通に歩いて駅に向かえたはず。たしかに、飲み過ぎてフラフラとしていた感じはあったけど。

「今まで?佐久間くんの前任だった子は、アパートまで送ってくれて、自分の部屋にわたしを入れても、朝までヘッドホンして、ひたすらストリートファイターをしていたわ」

そう言って笑った。なるほど。ゲーマーは安全という確信があったのかもしれない…。この爆乳、この巨尻を見て、あの寝顔を見て平静でいられたというのは…。ある意味、修行僧のような男をイメージするしかなった。それとも、リアルの女には興味のないアニオタか…。
/96ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ