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友森学苑の秘密 やまとなでしこケイ先生は俺の嫁
第5章 第4話 筆下鍛錬(ふでおろしたんれん)
 そうこうしているうちに次の週になり、俺たちは元通り午前中に授業を受けて午後からケイ先生の体力鍛錬を受ける生活に戻った。

 5月中旬のこの日は息抜きに跳び箱を飛ぶ訓練をさせられていたのだが……


「うわあああああああああっ!! ごあっ!!」

 ケイ先生が両手でまとめて抱えて体育館にドスンと置いた15段の跳び箱に、先ほどから俺たち5人は繰り返し顔面や胸腹部を激突させていた。


「痛いぃっ!! ケイ先生これ流石に無理ですよ! せめて何段か減らしてください!!」
「人間無理だ無理だと言っていたら何事もできないものです。高木くんは先ほど股間までは届くようになりましたよ?」
「ううううううう、苦しいぃ……」

 跳び箱に顔からぶつかって悲鳴を上げる山形にケイ先生はにこにこ笑顔で激励を投げていたが、引き合いに出された当の高木は先ほど股間を跳び箱の角に強打して今も悶え苦しんでいた。


「次はまた古田くんの番ですね。足を踏みしめて頑張ってください☆」
「ええ……まあ何とかやってみます……」

 俺は跳び箱の踏み台に向けて勢いよくダッシュし、踏み台を勢いよく踏み越えて跳んだ。

 そして先ほどの高木よりも高く跳躍し、そのまま股間から15段の跳び箱の上に着地する。


「ぐうっ!!」

 着地といっても股間を跳び箱に強打したことには変わりなく、しかも15段の高さから床に全身を叩きつけられた俺は跳び箱の横で悶え苦しむ。

「見事です古田くん、人間本気でやればこのぐらいはできるんです! さあ日下くんも!!」
「わ、分かりました……ぬおおおおおおおお!! があっ!!」

 俺の跳躍を見て目を輝かせているケイ先生の激励を受けて日下も再びダッシュしたが、今度は勢い余って踏み台を乗り越えて跳び箱に全身を強打させていた。


「それでは今日は皆さんよく頑張りました。最後に私がもう一度お手本をお見せしますね。えいっ☆」
「なあっ!? 先生本当に人間ですか!?」

 日下にぶつかられて崩れた跳び箱をてきぱきと修復した後にケイ先生は踏み台に向けて走り出し、そのまま踏み台を踏むと体育館の天井近くまでジャンプしていた。

 冗談抜きで超人としか言いようがないケイ先生に俺たちが勝てる日が来るとは到底思えないが、俺もせめて15段の跳び箱は越えられるようになってみたいと思った。
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