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友森学苑の秘密 やまとなでしこケイ先生は俺の嫁
第5章 第4話 筆下鍛錬(ふでおろしたんれん)
 授業の終わりに跳び箱やマットを皆で分担して片付けていると、ケイ先生が俺の耳元に顔を寄せてきた。

「古田くん、ちょっとお話があるんですけど☆」
「何でしょうか?」
「今日の22時過ぎ、座学が終わったら私の部屋まで来てください。個人鍛錬がありますので」
「個別指導じゃなくてですか? 分かりました、よろしくお願いします……」

 高木や日下が受けていた個別指導は21時からだったはずなので、ケイ先生はもしかすると深夜にも体力鍛錬を始める気なのかも知れない。

 何とか24時までには寝れるといいと思いながら、俺は覚悟を決めてその日の座学の終わりにケイ先生の部屋を訪ねることにした。


 先月も母性包摂鍛錬で訪れたケイ先生の部屋は理事長先生や用務員さんが普段過ごしている本館の一角にあり、22時の5分ほど前に講堂を出た俺は勉強道具を一旦寮の自室に片付けてからケイ先生の部屋を訪ねた。
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