この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺の瞳にうつしたいものは
第5章 黙って抱かれろ

帰宅してからしばらくは放心状態だった
テーブルの上の小さな鏡を手に取ると
鮮やかな口紅が顔から浮いて見えた
(ほんと、似合ってない……)
胸がないのでワンピースも映えない。
マスカラもアイラインも
すべてが滑稽に見えて目を背ける
(……だけど、
次はホテルで会おうって言われたし
印象は最低、ってことはなかったはずだよね…)
こんなことで
すこしは色気みたいなものを出せるようになるのかな
なんて
みっともない考えだけど……
何もしないよりマシだと思った
それより。
途中で手を掴まれた時は、本当に驚いた。
(だってあれは確かクラスメイトの滝野くんだった…)

