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第6章 掛け。

『あれっ？まさかもうばれちゃったの。
つまんないな。もっと怯えたり、
泣いたり、 するかと思ったのに…。』

淳は私の前にきて、座り
能面の仮面を外す。
つまんないって…
私は貴方のおもちゃではない…

『淳、どうしてこんなこと？』

『どうしてか？特に意味なんて
ないよ。ただ退屈だったからさ。』

『退屈って、貴方！』
って、淳眼鏡かけてない…
ということは、確実に主人格
以外の淳…

『おっと…これでも一応初対面だよ。
馴れ馴れしくしないでよ。』

今を初対面とするのなら
馴れ馴れしいのは、いったい
どっちなんだろう…勝手に部屋に
入ってきてるのは、そっちだし…