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執事の育成⁈
第7章 BAR
『入りなよ。』

『ありがとう。』
やっと扉があき、とりあえず、
お礼だけいって、中に入る。
中はロッカールームの
ような場所で、誰もいない。

『別に。あんた頭悪そうだから
先に言っとくけど、女なんて事
バレないようにしてよ。』

なんて失礼な。と思ってしまうような
言葉を私に投げかけ
私に返事をするひまもあたえない
つもりなのか、すぐにスタスタと
前を歩き出す…。
私は今は何も言わず、
淳の後をついていく。
ロッカールームを出て、
廊下を抜け、次の扉を開けると
『ここは、BARだね。』

店内は、カウンターが5つに、
オシャレなテーブル席が
2席か…。お客は帽子を被った男の
人が一人カウンターでお酒を
飲んでいるだけ…。

『 オーナーに紹介
するから、そこで待ってて。』

『ああ。』
さっきの言葉通り、私なりに
女とバレないように意識して
なるべく声を低めに出して、
そっけなく答えてみる。
だけど、BARでの仕事で、
どうして男装が必要なのかしら?
力仕事要員の男性が
不足しているのかしら。
それにしては、忙しそうにも見えない…
今日はたまたまかしら…?
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