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第8章 掛け一日目

『すぐ着替えるわ。』

『そうですか、それではすぐ
着替えを用意して参ります。』

『それぐらいは、自分で出来るわ。』
ベッド近くにあった上着を
羽織り、ベッドから降り、クローゼット
から、制服を取り出した所で、
制服が取り上げられる。

『仕事ですので、失礼致します。』

『ちょっと…。』

『大人しくして下さい。本当に
遅刻したいんですか？』
強引な淳の説得に渋々納得し
着替えをまかせる…
淳との距離が近い…。
淳は表情一つ変えないが、
私は着替え中、ずっと赤面して
しまう。

『はい、終わりました。
お嬢様…
顔が赤いですね。』

『当たり前でしょ…』

『このくらいの事で、動揺して
いてどうするんですか？
慣れていただかなくては
こちらとしても、困りますね。』

確かにこれくらいの事、峰さんが
何度もしてくれた‥だけど、峰さん
は女性だし‥男性にこんな事赤面せず
にいられる訳ないわ。