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濡れるカラダ《短編集》
第4章 同僚とサシ飲みの後で


*****



適当につけたバラエティ番組に夢中になり、程よく酔いが引いた後で、順番にお風呂に入る。


「…風呂、サンキュ。…つーか、もうちょいそっち詰めろよ」

「っ…な、成瀬は床で寝てよ…!」

「うわ、ひでー女。俺が風邪引いて休んでもいいのかよ。困るのは同僚のお前だと思うけどな?」

「…もうっ…!分かったわよ…!」


まさか、同じベッドで眠るなんて──。


「…あんま壁際に寄ったら寒いだろ。こっち来い」

「っ…だ、大丈夫だから…」

「…強情なヤツだな。いいから来いって」

「ちょっ…!」


私の身体を強引に引き寄せ、背中にぴったりと密着してくる。

服越しでも伝わってくる成瀬の体温は、想像以上に熱くて。

お風呂上がりなら当たり前だと分かっているのに、また…鼓動が加速する。


「…シャンプーの匂いだったのか」

「…え…?」

「…お前の匂い。イイなって思ってた」


指先で私の髪を弄びながら、


「…こっちも…、すげーイイ匂い…」


首筋へと顔を埋めてきた成瀬の吐息に、ビクリと身体が跳ね上がる。


「…や、めてっ…てば…。んっ…」


抵抗しようと寝返りをうった私の顎を掴み、至近距離で見つめてくる成瀬の瞳に…、思わず見惚れてしまいそうになる。


「っ…取って食ったり、しないって言ったのに…」

「…その話は、やっぱナシ。これからのお前次第ってことで」


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