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濡れるカラダ《短編集》
第10章 彼と痴漢と快楽 ※

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「──ちゃんと、約束守れたんだ?イイ子だね」
彼の家へ到着するなり、お姫様抱っこで寝室へと連れて行かれて。
身に纏うものを全て剥ぎ取られ、ベッドの上に横になった私の足元に彼が膝を着く。
「見ててあげるから、自分で出してごらん」
そして… M字開脚をするよう促され、下腹部にグッと力を入れると…
「んっ…、んんんっ…!」
産卵するかのように膣穴から飛び出したローターが、シーツの上に転がり落ちる。
「よく出来ました…って、言いたいところだけど…。これ…、君の愛液じゃないよね?」
クパァ..と、だらしなく口を開けている膣穴から、濃い白濁液が溢れ出す。
もちろんその正体は、私の体液ではなく…
電車で痴漢をしてきた見知らぬ男の精液で。
「…正直に言ってごらん?…誰と、どこで、どんなふうにセックスしたのか。俺に教えて?」
他の男に犯された、というにも関わらず、優しい笑顔で私の下腹部を撫でる彼。
「…電車、で…、知らない男の人に、痴漢されて…」
真実を知っても、その表情は一切曇ることはなく──、
「──気持ちよかった?」
私をさらに、追い詰める。

