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濡れるカラダ《短編集》
第10章 彼と痴漢と快楽 ※



「っ…ぁ…。は…っ…、…ん、んっ…」

「…愛液が、手首まで垂れてきた…」


膣内を掻き混ぜられ、泡立った愛液が内ももへと伝っていく。


「…もう、挿れたい…。いいだろう…?」


周りの目を気にしながら、興奮気味に下半身をさらけ出した男が、私の腰を抱き寄せる。

そして──、





「っ…!…ん、んんっ──!」


付け根まで一気に挿し込まれたペニスが、膣内で振動し続けているローターを子宮口へと押し付ける。


「…おぉ…っ…。もしかして、ローター挿れてる?…真面目そうに見えて、意外と変態なんだな…。最高だ…っ…」

「んんっ…!ぁっ、ぁっ…!ん、んっ…!」


走行音でなんとか紛れてはいるものの、未知の快感に喘ぎ声が止まらず。

次第に自力で立っていることすら困難になった私は、男に身を委ねる形で、犯され続ける。


「っ…おぉ…、締まるっ…。搾り、取られそうだ…っ…。あぁ…、出るっ出るっ…。うっ…、くっ──!」

「んんっ──!」


あっという間に絶頂を迎えた男が、膣内で果てる。


「──ごちそうさま」


車両の隅、誰にも気づかれることなく事を終えた男は、何事もなかったかのように服装を整え、次の駅で下車した。


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