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12歳年下の旦那さんとの甘い生活2
第20章 2025年4月29日 ~朝~

ドアが開いてあるから向こう側の
バンケットのファローコートの
わぁ~ってゲストの歓声が聞こえて来る。
一面ガラス張りになっていて
270度の大パノラマでの
青い空と…神戸ベイサイドの景色が
バンケットからは見えているはずだ。
向こう側の…テラスの方から…
葵ちゃんと小林君が…、
ピンク系の色で統一された
凄い…風船の束を持っているのが見えて。
その…バルーンの束のカラーリングが
私の今…着て居るドレスに
ベストマッチする感じの…、
透明の風船にハート型のキラキラが
沢山入った風船に、淡いピンクの
パールカラーの風船に、
ホワイトのパールカラーの風船、
それから大きめのメタリックピンクの
ハート型の風船と星型の風船が
1つの大きな束に纏めてあって。
お色直しの…再入場の演出で、
バルーンを持って登場するのはあるけど。
これは私達が用意した
演出じゃないから…。
どう言う事なのかと…
隣に立っている彼を見ると。
彼も首をううんと横に振ったので
これは葵ちゃん達と相談して、
旦那さんが用意したサプライズな
演出ではなくて。ふたりが
私達に用意してくれた演出なのだと分かった。
2人から風船の束を渡されて
受け取ると、それを旦那さんと
一緒に持ってバンケットに入場した。
司会者の人が私達に
ウエルカムスピーチをする
タイミングを振ってくれて。
予め用意して暗記して来た
ご挨拶の文面を…スピーチする。
『本日は僕達夫婦の為に
お忙しい中お集まり頂きまして、
ありがとうございました。
今日はこの様にお天気にも
恵まれる事ができて、
皆様と共に最高の日を
迎える事ができて僕達夫婦共に
大変嬉しく思っております』
と…旦那さんからの言葉で
始ったウエルカムスピーチに
予定して無かった言葉が
追加されていて驚いたんだけど…。
「先程は、アトアにて
結婚式を執り行いました。
会場の都合で本日ご多用の中
お集まり頂きましたにも関わらず、
皆様に見守って頂く事が出来ず
申し訳ありませんでした…」
『こちらの会場からの拍手や
祝福のお声も頂きまして、
ありがとうございました。
こうして彼女と…夫婦となった
喜びを噛みしめております』

