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第5章 コンチェルトでの船上ウエディング

お父さんにエスコートをして貰って
バージンロードを歩いて…
彼の元に辿り着く…。

コンチェルトでの結婚式は
普通のチャペルでの
結婚式と違って、
立ち合いをしてくれるのは
牧師さんでも神父さんでもなくて。

この船の船長さん。

誓いの言葉も…神戸弁で
ユーモアのある感じの言い回しに
アクアマリンの間に笑い声が溢れて。

思わず…笑っちゃいけないと
思いながら…噴出してしまって。

誓いの言葉の後は…大和が
運んでくれた結婚指輪を交換する。

リングピローは白いリボンで
出来たバラの花が集まって
ハート型になって居る物で。
Amazonで売ってて可愛かったから
お値段もお手頃な感じで
一目惚れして買ったもの…。

大和に運んでもらうのに
このままだとあれだから
いい感じのカゴに入れて
大和が運びやすい様にセットした。

このカゴは腕に掛けられる
部分がついてるタイプで。
レースの飾りと、両サイドの
持ちての所に白いバラと
リボンがあしらってあって。

小さめのサイズと
大きめのサイズのがAmazonで
取り扱いがあったから。
大和がリングを運ぶのに
小さいサイズを、紫杏さんの
おちびちゃんがフラワーガールを
するのに大きいサイズの
お揃いのカゴを揃えて買って置いて。

大きいカゴにフラワーペタル
小さいカゴにリングピローを
セットして用意して置いた物。

大和が立派にリングボーイの
大役を果たしてくれて
妹がうれし泣きしてたから。
私も…甥っ子の成長が
嬉しかったのと、妹のその姿に
貰い泣きしてしまいそうだったんだけど。

結婚指輪は入籍してから
ずっと左手の薬指にあったから…。
式が始まる前に外した時は
何だか物足りない感じで
落ち着かなかったんだけど…。

返った来た感じに
ソワソワした感じが落ち着いた。

指輪の交換を済ませた後は、
旦那さんに…ベールアップをして貰って。

親族の見守る中で…、誓いのキスをする。

『巴…凄く…、綺麗ですよ…。
誓いのキスだけじゃ…全然
したに足りないかも知れませんけど…』

と…そんな事を言いながら…
ちゅ…っとキスをしてくれて。