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愛の時間 ○○連発
第21章 嫌いなタイプの客

指定されたマンションの一室に着くと
ニコッと作り笑顔を浮かべながら
ドアホンのボタンを押した。
返答もなく、いきなりドアが開いた。
スミレはペコリとお辞儀して
「本日はご指名ありが」
ありがとうごさいますと言い終わらないうちに
「さっさと入ってドア閉めろよ」と言って
スミレを指名した男は部屋の奥へ歩いて行った。
慌てて男の後を追って
スミレは男が入っていった部屋に飛び込んだ。
たちまちスミレの鼻腔に
ツーンとイヤな匂いが侵入してきた。
ベッドの回りには
コンビニ弁当の容器が所狭しと捨てられていた。
ごみ袋に片付けるでもなく、
中には食べかけのまま
床に中身がこぼれている弁当もあった。
「いくら?先払いでしょ?」
男は財布を広げて札束をこれ見よがしに
見せつけてきた。
「えっと…まったりコースが24,000円で
ダブルのご予約でしたので48,000円になります」
そう言うと、男は財布から
一万円札を数枚抜き取ると
スミレに投げつけた。
紙幣はヒラヒラとスミレの足元に散り落ちた。
「どうした、早く拾えばどうだ」
ふう…まったく…
スミレは気づかれないようにため息をついた。
たまにこのような男に当たってしまう。
お札を拾い上げるために屈んだ瞬間、
スミレは男にソファに押し倒された。
「あっ…!お客様、
スタートということでよろしいでしょうか…」
スミレは男に組し抱かれながらも
懸命にバッグに手を伸ばし
スマホを取り出すと事務所に電話をかけた。
「あ、店長、スミレです。
ただいまからお客様とプレイスタートです」
- そうか、頑張って
常連さんになってもらうように
大サービスよろしくね -
通話の声が漏れていたのか
「そうさ、サービスしてくれたら
これからもあんたを指名してやるぜ」と
男は言って
スミレの脚を開いて股間に顔を埋めた。
『荒々しいわ…よほど溜まってるのね』
あん、あん、とスミレは
感じてる演技をしながら
スマホのタイマーを二時間にセットした。

