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愛の時間 ○○連発
第27章 女性アイドルがプロデューサーに犯される

CDデビュー出来るかもとマネージャーの樹(いつき)が言ったので
夏美は目を輝かせて「ほんとですか?」と聞き返した。
CDデビューは夏美の念願だった。
そんな嬉しいニュースを伝えているというのに、
樹の表情は暗かった。
「夏美ちゃん…CDデビューの為に、
どんなに嫌なことがあっても乗り切るんだよ。いいね?」
と、なにか含みのある言い方で話した。
生放送は快調に進んでゆく。
CMの合間の内緒で付き合っているディレクターの白川とのアイコンタクトも幸せだった。
CDデビューすれば
更に仕事が増えて忙しくなるだろう…
暇な時間など無くなり、彼と電話で話せない日も
多くなるかもしれなかった。
彼と幸せな時間が欲しい…
でも、夢は追いかけたい…
夏美の心は揺れ動いていた。
『あれ?夏美ちゃん、疲れてきたのかな?
表情に影があるじゃないか…』
調整室のガラス越しに
夏美の表情が暗くなったのを白川は感じていた。
と、その時だった。
プロデューサーの八木が
若手のディレクターを連れて部屋に入ってきた。
「白川ちゃん、お疲れ~~。
いつも深夜まで大変だねえ。
あ、彼は新人の相川ちゃん」
そう言って若手ディレクターの相川を紹介した。
相川なら白川も知っていた。
八木にべったりくっついている
腰ギンチャクのような男だった。
「白川ちゃ~ん。
今夜は相川ちゃんにこの後をやらせてあげてよ。
ほら、この仕事ってさあ
何事も経験がものを言う世界じゃない?
彼に場数を踏ませてあげたいんだよねえ~。
白川ちゃんも、たまには早く帰りたいでしょ?
ね、悪い事は言わないからさあ、彼とチェンジしてよね」
口調は穏やかなものの、
目には有無を言わせぬ鋭い眼光が白川を射抜いた。
元より、彼に逆らえるはずもなく、
「わかりました。お願いします」
と席を相川に譲った。
ラジオブースの中から、
白川が席を立って退室するのが見えた。
夏美は、
なにか用事でも出来たのだろうかと訝しがった。
彼の代わりに席に着いたのは
インテリ風の痩せた小柄な男だった。
その彼から
『あと2分でCM行きま~す』
とヘッドホンから指示が飛んできた。

