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愛の時間 ○○連発
第50章 後腐れのないセックスをする女

「よいしょっと…」

新商品の炭酸飲料水が納品されたので
それを陳列しておくようにと
主任さんから命じられていた。

140センチと小柄な私にとって
何でもない12本入りの1ケースがとてつもなく重く感じてしまいます。

すでに数ケースを運んだだけで
私の腰はパンパンになっていました。
「よければ僕がやりますよ」
なかなか仕事が捗(はかど)らないのを見かねて
高校生のバイトくんが助け船を出してくれました。

「ほんと?うわぁ~、助かるわぁ!」

私があれほど苦労して運ぶケースを
やはり男の子だからでしょうけど
たった数分で片付けてしまったんです。

「さっきはありがとう、これ、良かったら飲んでね」

休憩のバックヤードでバイトくんと顔を合わせる事になったので
私は自販機でコーヒーを買って彼に差し出した。

「あ、サンキューです」

カポッとリングプルを引き上げると
彼はとても美味しそうに飲んでくれました。

「へえ~、君、三井くんって言うんだぁ」

私は彼のネームプレートをさりげなく拝見して
そう尋ねてみた。

「はい、三井です。三井圭太と言います」

私はね…

名乗ろうとすると「お姉さんは西尾さんって言うんですよね?」と
ネームプレートを掲げる前に三井くんから呼ばれて
慌ててしまいました。

「僕、お姉さんの事が気になって
ネームプレートをしっかりと確認させてもらってました。
心の中では、いつも『西尾さん』って何度も呼んでいたんです」

「まあ!抜け目のない子ね
でも、お姉さんと呼ばれるよりは、ちゃんと名前で呼んでもらえるのがいいわ」

「そうですか?」

「ええ、だって、私はもう『お姉さん』と呼ばれる歳じゃないもの。おばさんの部類だし…」

そのように告げると
「そんなことない!西尾さんは全然お姉さんで通用します!!」と
なんだかヤケにむきになってそういってくれたので、なんだか照れ臭かった。

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