この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛の時間 ○○連発
第55章 旅のお供になった女を抱かせてもらう

今日のうちに中山道へ続く草津宿まで行きたかったところだが、提灯も無いので夜は歩くことも出来ない。
仕方なく由兵衛は女を連れて大津の宿に泊まることにした。
四畳半という小さな部屋に
一組の布団が敷かれるのを見て、
由兵衛はあからさまに迷惑そうな顔をして
「そなたのようなつまらぬ女に手を出すほど落ちぶれてはおらぬ」と強がりを言ったが
言葉とは裏腹に下半身は痛いほどに疼き
ふんどしを突き破らんばかりに勃起していた。
- お侍さまは先にお休みになっててくださいな
えっ?お前は寝ないのかですって?
私はちょいとひとり旅の男の部屋に夜這いに行って
今夜の宿代を稼いで参りますゆえ…
えっ?そんなことをせずともいいですって?
懐の金須(きんす)「旅行代」が無くなるまで
この私に世を忍ぶ仮の妻になれと申されるのですか?
まあ、嬉しいことを言ってくださるのですね
それでは…お前さん…今夜から私を可愛がってくださいまし
女は男に裸を見せることを恥ずかしがる素振りも見せずに帯を解き始めた。
しゅるしゅるという衣擦れの音がなんとも艶かしい…
- 嫌でございますわ
そんなじろじろ見ないでいただけますか?
ええ、女郎といえどもそれなりの羞恥は持ち合わせておりますもの…
えっ?懐に小刀でも忍ばせているのではないかと
用心のために観察なさっているのですか?
そんな物騒な物は持ち合わせてはござんせんわ
もし、私がソレを持っていたとして
そのときは、容赦なくそのお腰の太刀で私を切り裂けばよいではございませんか
何ですって?その長太刀はタケミツでございますか?
まあ!旅の費用を工面するために長太刀をお売りになったのでございますか?
そんな大事な金須(きんす)を使わせてしまって申し訳ないですわ…
せめてもの償いに、この体をご自由に遊んでくださいましな
女はそう言うと
素っ裸で布団の上で大の字になって寝転がった。

