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愛の時間 ○○連発
第61章 旅芸人の女の子を抱いてしまう医師

夜更けに「先生さま…ちょっと診ておくれよ」と襖の向こうから可愛らしい声がした。
「ん?その声はお玉ちゃんかい?」
声の主は一座の中で曲芸を演じるお玉という少女だった。
「どうした?腹でも痛むのか?」
「ううん…足が…痛いの…」
曲芸で足を捻ったのだろうか?
理不尽な一座に腹を立てていた良案だが、医者として痛んでいる者を邪険にするわけにはいかない。
「どれ、診てあげよう。
どうぞ入っておいで」
良案は布団から這い出すと、急いで行灯(あんどん)に火を灯した。
「足が痛むのかい?」
「ええ、時間が経つにつれてジンジンと疼きだしたの」
「それはいかん!さっ、遠慮せずに寝間に入っておいで」
「失礼します」と静かに襖が開いて、可憐な乙女が寝間に入ってきた。
「ささ、ここに横になりなさい」
診察台の代わりに先ほどまで横になっていた布団にお玉を寝かせた。
「痛むのはどっちの足だい?」
足が痛いと言うからには足首に違いない。
きっと演技中に捻ったのだろうと思った。
両足首を並べてみてもどちらの足首にも腫れは見当たらない。
「ふむ…足首ではないのか?」
ギュッと親指の腹で指圧してあげても
お玉は痛がる素振りさえ見せない。
「どこが痛むのだ?言ってくれないことには手当ても出来ぬ」
「もうちっと上です」
ふむ、では膝か?
着物の裾を少し捲って膝小僧を撫でてやる。
しかし、痛がる素振りも見せない。

