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愛の時間 ○○連発
第11章 場末の立ちんぼ熟女

駅で待っていると、
待ち合わせ時間ちょうどに
「レンタルの亜由美さんですか?」と
年の頃は-50代の男性に声をかけられた。

「はい…亜由美です」

「私、連絡をさせていただいた
高山和人と申します」

レンタルの予約を頂いてから、
実は騙されているのではないかと半信半疑だったが、
想像以上に紳士な男に亜由美はホッとした。

「あなたぐらいの年齢のレンタル彼女を
探していたんですよ」

新幹線に乗り込み、座席に落ち着くと

「これ、とりあえず前金です」と
封筒を差し出してきた。

中をチラッと覗くと10万円が入っていた。

「残りの10万円は帰りに渡します」

ということは…一泊二日で20万円!

「こんなに頂いてもいいんですか?」

あなたの48時間を頂戴するんだから
それぐらいが妥当でしよ?と
彼は涼やかに笑った。

こんな払いっぷりのいい男とだったら
レンタルと言わずに
買い取ってもらっても構わないわと
亜由美は思った。

亜由美と高山と名乗る男は
新幹線からローカル線を乗り継いで
落ち着いた温泉宿にやって来た。

「ここ、部屋に露天風呂があるんですよ…
それで、できれば一緒に
お風呂に入って色々とカメラで
撮影させて貰えたら嬉しいんだけどな…」

「あ、私、レンタルされてる身やから
どんな要望にもお応えしますよ」

露天風呂付きの部屋なんて
夢の夢だと思っていたのに
こうやって実現できたのだからウキウキだった。

夕食は部屋食だった。

二人だけでゆっくりと味わう懐石…

亜由美は彼の進めるままに杯をあげた。

十分な大人の女なのだから
自分の呑める酒量は把握しているつもりだ。

だが、おちょこ数杯で視界が暗くなってきた。

おかしい…

そう思い始めた途端、亜由美は眠りに墜ちた。
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