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溶け合う煙のいざないに
第1章 あみだくじ

朝日が差し込む前に書き終えた原稿を入念に読み返し、大きく息を吐きながらダブルベッドに倒れこんだ。だらりと投げだした両腕の疲労感が睡魔を連れてくる。
目を瞑り、無意識に下腹部に伸ばした手に呆れて笑いが零れる。
困ったな、こんな時間に相手もいないというのに。
いや、呼ぼうと思えば、金さえ払えば選択肢はないこともない。
だが、どっちだ。
今は、どっちの気分だ。
眼鏡を外し、サイドテーブルにそっと置く。欠伸が止まらないのに、期待するように固くなった陰茎を緩く握る。
高揚感を丸ごと受け止めるような、何をしてもいい、支配欲を満たしてくれるような存在がいい。
となると、選択肢は持っていない。
諦めて枕に顔を埋める。せめて明日起きた時の収益額に慰められることを祈ろう。

