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わたしの日常
第1章 義父との馴れ初め
 『いいのかい? ありがとう。あとで自分で処理すればいいと思っていたんだ。誘っておいて用意もしてなくて悪かったね。でも独り身の私が持っているのもおかしいだろう?』 

 『処理』という言葉に、男ヤモメとして暮らしてきた義父のことを思った。自分に装着した義父が身体を重ねてくる。義父も久しぶりなのか装着には手間取っているようにも思えたが、わたしを貫いていた固さのままで入って来た。

 『優しいね、悦子さんは』

 優しいのは義父の方だと思った。挿入してもいきなり抜き差しを始めるでもなく、ひたすらわたしのカラダを探る様に、ゆっくりと動いていた。わたしの快楽のツボを探り当てるとじわじわと繰り返し刺激してきた。番号が判らない金庫のダイヤル式のカギを音を聴き分けて開けようとしているかのように…。

 番号を探り当てられてわたしのカラダが反応し始める。そのテンポに呼応するように義父もゆっくりと抜き差しを始めた。義父の技巧は夫の自分本位な動きとは全く違った。夫の性器を『粗末』と思ったことはなかった。でも、セックスは『粗野』…というか技巧はやはり『お粗末』なものだったのだ…と思わずにはいられなかった。他界した義母は勝気な人だったが年下でも義父を夫として常に立てていたように思う。そんな夫婦の土台となっていたのが義父の技巧だったのでは…などと思ってしまった。

 義父が動き始める。自分の射精のための挿入と割り切っているかのように、今度は根元までの抜き差しを力強く繰り返す。そのうちに、わたしの両脚を自分の肩に掛けさせる。義父がより深いところまで入り込んでくる。テンポもさきほどの倍…というほどではないがかなり速い。さっきまでは打って変わって『自分本位』の交合。それでも『わたしのカラダで気持ちよくなろうとしている』という義父の様子が、今度はわたしの脳内を刺激してまた多幸感が湧いてくる。脳から性感が秘部に伝わって集中してくるような感覚の中で、義父よりもはやくわたしはまた絶頂を迎えた。

 『私も…逝くよ…』

 わたしが逝ったのを見届けると、義父は杭をわたしの最奥まで打ち込んで果てた。

 身体を起こすとシーツが濡れている。身づくろいをしてシーツを布団から外す。

 『シーツ、洗っておきますね』
 『ありがとう、いつも。洗濯ぐらい自分でしなきゃいけないんだが…』
 『いえそんな…』
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