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わたしの放課後
第3章 アクメの誘惑
 「ごめんね。くどくどと」
 「いえ…。今日は学校でまわりのみんなはどうなんだろう?…って気になってしまって。いつもはこんなことないのに…」
 「恵子ちゃんはアクメの快感も理性でコントロールできる女性…ということだよ。矛盾するようだけど、そういう女性がアクメの悦びも知っているというのがたまらなく魅力的なんだ。ああ、またくどくなってしまった。一言でいえば、『おじさんは恵子ちゃんが好き』ってことだよ」
 「わたしもおじさんが好き…です」

 それでも、放課後になって、わたしはおじさんの家に行った。おじさんに逢わないまま帰れないと思ったから。おじさんはいつものように優しく迎えてくれた。そしていつものように体を重ねた。

 《なんか、ちがう…どうして?》

 気持ちいいのに、期待していたアクメの感覚には届かない。おじさんはわたしの中でゆっくり動いてくれているのに、快感が勝手に集まった下半身から頭が支配されるような感じにならない。おじさんもそんなわたしに気付いていたようだ。

 「今日の恵子ちゃんはこころがカラダに勝ってたみたいだね」

 わたしの頭を撫でながらおじさんがささやく。

 「わたしもなんか違う…って。気持ちいいのは確かなのに、この前の感じとは違う…。でも、なんでわかるんですか?」

 「『ダメ』って言ってなかったし。カラダの快感だけが突っ走る感じではなかったみたいだね」

 やっぱりおじさんは冷静にわたしを観察…いや、見守ってくれているようだ。恥ずかしくはあるけど…。
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