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わたしの放課後
第3章 アクメの誘惑
 授業始まったけどわたしは上の空でいる。鐘が鳴って授業が終わった。 …というか、正確には、鐘が鳴ったのも気付かず、まわりのクラスメイトが次の授業が行われる教室に移動し始めてようやく気が付いた。

 《えっ! もう?》

 『キツネにつままれた』ってこういうこと? 次の授業もそんな感じで終わってしまった。慌てて移動したから、ペンケースを忘れてしまい人に鉛筆を借りてしまった。

 「おじさん、安心した。恵子ちゃんがアクメを感じてからどういうふうになるのか、ちょっと気になってはいたんだ。自分勝手なことを言ってごめんね。でもよかった」
 「よかった…んですか?」
 「よかった。アクメを覚えたての頃ってこころとからだがアンバランスになりがちだからね。からだの快感だけに支配されたら、人間、堕ちるところまで堕ちてしまう…」
 「理性を忘れちゃう…ってことですか?」
 「そうだね。理性って忘れた方がいいときもあるけど、まったく喪ってしまったらかえって味気ないものだからね。恵子ちゃんは『賢明』だから大丈夫だと思っていたけど、ちゃんと裏付けできてよかった」
 「…これからもお邪魔してもいい…ですよね?」
 「もちろん。待ってるよ。恵子ちゃんが来たいと思ったときにおいで」
 「よかった…」
 「時の流れってね、ものすごく速いんだね。もう激流と言っていいくらい。この歳になるとよくわかるよ。人間なんて激流に放り込まれた葉っぱみたいなものだよ。生きてるだけなら激流に浮かんでいればそれで済む。済んでしまう。だからこそ、若いうちから生きたいように生きるのが大事なんじゃないかな」
 「はい」
 「…とは言っても、生きたいように生きるには、生きたいように生きてるだけではダメなんだよね。…おじさんはこんな歳になってようやくそう思うけど、恵子ちゃんはもうそのことをちゃんとわかっている。だから、おじさんは恵子ちゃんが好きなんだ」
 「うれしいです…」

 わかったような、わからないような…。でもなんとなくわかった気がした。
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