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わたしの放課後
第5章 アクメの秘密
 姉ならそんなことがあっても不思議ではないような気もする。妹が隣の部屋にいてもカレシとセックスしてしまうぐらいのずぼらな…というか割りきりのいい人間だから。

 「もう家がどこかも忘れちゃったんじゃないかしら?」

 さすがに家がどこかも忘れたなんていうことはないと思うけど。たわいもない冗談を言う楽天的な母に少々呆れてしまう。でも、楽天的じゃなかったら浮気なんかできないのかもしれない。それともわたしにも早く家を出て行きなさい…というメッセージなのだろうか。そうなれば母はもっと羽を伸ばして浮気を愉しむことができるのだから。わたしの考えは行きつ戻りつ…。

 「あなたもこの頃楽しそうじゃない? 好きな人でもできたんじゃないの? 女の子って急に雰囲気が変わるときがあるものね」

 たわいもない冗談のつもりで言っているのだろうか。それとも元教師でもある母の経験に基づく『勘』のようなものなのか。

 わたしはおじさんとどういう関係なのだろう。わたしはカレシもいないし、もちろん結婚もしていないのだから『浮気』には当てはまらないと思うし、むしろ『本気』ではあるのだけど。でも、おじさんと結婚するって本気で思っているわけでもないし…。とりあえず確かなのはおじさんはわたしに『アクメ』を教えてくれた大事な人…ということ…。

 『うん。好きな人できたよ。50歳も年上のおじさん。おかあさんが浮気しているときにわたしもおじさんとセックスしてる。もう何回も』
 『やっぱり…。なんだかそんな気がしていたのよね。でも素敵じゃない? 歳の差があるってそれだけでワクワクしちゃうわよね』
 『こないだ初めてアクメしたの』
 『まあ、もっと素敵ね。わたしも彼にいつも『アクメ』させてもらってるの。彼はえーと…20歳くらい年下かな』
 『知ってるって。わたしすれ違ったことあるんだもの』
 『そうだったわね』
 『お父さんにはさせてもらったことないの? 『アクメ』…』
 『そうなのよ。だからわたしもう彼から抜けられないかも。いい?』
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