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わたしの放課後
第2章 情交のいりぐち
 そしてわたしは、たびたびおじさんの家を訪ねるようになった。行状を母に悟られることのないよう勉強にも身を入れた。だから、今日のように学校が早く終わる定期試験が待ち遠しかった。

 「恵子ちゃんとそういうことになったときには、この上なくうれしくて、生きててよかったと思ったけど、きっとこれきりなんだろうな…とも思っていたんだよ。でも、恵子ちゃんはこうして何度も来てくれる。うれしいよ。『清楚で知的で賢明な』恵子ちゃん…」

 いつものように上がり框でおじさんに愛撫されている。

 「おじさんは恵子ちゃんが『淫ら』だとは思わないよ。特性は3つに限ることもないけど、やっぱり恵子ちゃんは賢い子だと思う。ちゃんと自分のことも気遣える賢さを備えているよ」
 「そんなこと、ないです…」
 「そんなこと、あるよ…。おじさんは『清楚で知的で賢明』な女子高生とこうしている…って思うと、小説を読んでいるみたいに興奮してしまうんだ」
 「小説を読んでいるみたいに…。虚構みたい…ってことですか?」
 「『虚構』と言えばそうかもしれない。だって、まさかこんな歳になって恵子ちゃんみたいな若い女の子とこういう関係になるなんて思ってもいなかったよ。確かに自分の身に起きていることなのにね」
 「わたしが『清楚で知的で賢明』というのがいちばん虚構かも…」
 「恵子ちゃんにとっては虚構でもおじさんにとっては真実…。『事実は小説よりも奇なり』とはこういうことを言うのかな。『清楚で知的で賢明』な恵子ちゃん…」
 
 おじさんが唇を重ねてきて、ひとしきり舌を絡め合う。

 「こういうことって身体だけで感じるものではないと思っているんだ。身体だけでなく頭でもちゃんと感じるものだ…ってね。恵子ちゃんは賢いから、身体だけじゃなく頭でも感じているのじゃないかな」
 「よくわからないけど、気持ちいいことは…確かです…」

 『だから、たびたびここを訪ねてしまっているんです』とは恥ずかしくて言わなかった。

 「なにが『気持ちいい』のかな?」
 「…セックス」
 「おじさんも気持ちいいよ。恵子ちゃんとのセックス。気持ちいいのは虚構ではない…」

 おじさんは、今日もわたしの手を取っておじさんの股間にそっと導いてくれる。『レディに自分から触らせるような破廉恥な真似はさせられない』…のだそうだ。
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