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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第54章 トラブルメーカー美月

美月は検査結果に異常なく、即日退院したようだった。
私も検査結果が良好でその翌朝に退院できた。
その後はいつもの整形外科医に再び通院という事になった。
「あいたたた……」
また家事に苦労する日々の始まりだ。
ピンポーン♪
玄関の呼び鈴が鳴った。
ガラガラガラ
扉を開けると……誰もいなかった。
(閉めよう。)
ぎゅっ!
「うわっ!」
何かが下半身にしがみついてきた!
下を見る。
……美月がしがみついていた。自身がスッポリ入りそうなスーツケースを携えて。
「美月さん?どした?」
「家出してきた。」
「え?」
「家出してきた。」
「え?」
美月は平日の昼間からうちをに訪ねてきた。
先ほどの言葉通り家出してきたらしい。
とりあえずしがみついた美月を引き剥がして居間に通す。
「おじちゃん、この間は迷惑をかけてごめんなさいでした。お怪我、大丈夫?」
「いや、最悪な事になる前に見つけられて良かったよ。まぁもう少し早ければ良かったけど……怪我は痛むけどどうにか動けるから大丈夫。」
「美月トラブルメーカーなの。」
(はい知ってます。)
「……で、家出ってのは本当なの?」
「うん、梨果とおじちゃんに母が酷いこと言ったって聞いたから……」
「ああ……」
「母には梨果とはもう付き合うなって言われたけどそんなことはできない。梨果は桐邦に入学して人見知りの私に初めて声をかけてくれた大事な友だち。奏音とも仲良くなれたのも梨果のおかげ。」
美月曰わく母親を絶対許さないという抵抗で家を出てきたらしい。
私も検査結果が良好でその翌朝に退院できた。
その後はいつもの整形外科医に再び通院という事になった。
「あいたたた……」
また家事に苦労する日々の始まりだ。
ピンポーン♪
玄関の呼び鈴が鳴った。
ガラガラガラ
扉を開けると……誰もいなかった。
(閉めよう。)
ぎゅっ!
「うわっ!」
何かが下半身にしがみついてきた!
下を見る。
……美月がしがみついていた。自身がスッポリ入りそうなスーツケースを携えて。
「美月さん?どした?」
「家出してきた。」
「え?」
「家出してきた。」
「え?」
美月は平日の昼間からうちをに訪ねてきた。
先ほどの言葉通り家出してきたらしい。
とりあえずしがみついた美月を引き剥がして居間に通す。
「おじちゃん、この間は迷惑をかけてごめんなさいでした。お怪我、大丈夫?」
「いや、最悪な事になる前に見つけられて良かったよ。まぁもう少し早ければ良かったけど……怪我は痛むけどどうにか動けるから大丈夫。」
「美月トラブルメーカーなの。」
(はい知ってます。)
「……で、家出ってのは本当なの?」
「うん、梨果とおじちゃんに母が酷いこと言ったって聞いたから……」
「ああ……」
「母には梨果とはもう付き合うなって言われたけどそんなことはできない。梨果は桐邦に入学して人見知りの私に初めて声をかけてくれた大事な友だち。奏音とも仲良くなれたのも梨果のおかげ。」
美月曰わく母親を絶対許さないという抵抗で家を出てきたらしい。

