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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第59章 美幸を品定め
「美幸くん……ちょっとその上着を脱いでもらってもいいかな。」

「え?は、はい。」

私服のジャケットを脱いだ。中にはリブのセーターを着ている。

「ほお……いいねぇ。いま中学2年生だっけ?」

「はい、そうです。」

「その胸、サイズは?」

「えっ?……それ答えないとダメですか?」

「キミは女優になるのが夢だってね。」

「は、はい。」

「そのくらい答えられないと芸能界やっていけないよ?見たところCはあるでしょ?」

「……え、ええ……C65です。」

「ほぉーまだまだ大きくなりそうだね。」

タイトなリブセーターの胸部を凝視される。

(なんなのこの人、梨果ちゃんの言うとおり軽く流したい……でも私そういうの苦手。)

「男性経験は?」

「ありません!」

即答してしまった。

「なるほどなるほど……いいなぁ。」

社長さんは立ち上がり私に近づいて上から下までジロジロと見られた。

「うん。地味で気付かなかったがよく見るとキミも相当な美少女だね。よかったら知り合いの芸能事務所を紹介してあげよう。」

「ほ、本当ですか!?」

すると彼はソファの私の隣にドスっと座り私の髪に触れながら耳元でこう囁いた。

「キミのヴァージンと引き換えにね。私が“オンナ”にしてやればキミはもっと化ける。」

「えっ……」

胸を覗こうとセーターの襟を指で引っ張ろうとしたので拒んだ。
すると次に私の髪を強引に掴んで鼻に付けて嗅がれた。

「すぅーー!はぁーーー!あぁ少女のいい匂いだ……」

「やっ、やめてください!」

「ふふ……今すぐ答えを出せとは言わないよ。今度の撮影日、私も現場に行くから少し早めに来なさい。その時に聞こう。」

「わ、わかりました……」

社長さんは立ち上がり再び奥のデスクに座った。

「くれぐれも口外しないように。その時点でこの話は無かったことになるからね。」

「……わかりました。」

「では下がっていいよ。」

「はい、それでは失礼いたします。」
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