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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第8章 少女の覚醒

おじさんと別れ自宅に着いて自転車をしまっていると、うちの玄関から自治会長の田村さんが出てきた。
(げっ……)
「あれ梨果ちゃん、今帰りかい。そうそう昨日は驚いたよ、お疲れさんだったねーふふふ。“服を着てて”も可愛いね。」
せっかくいい気分で帰ってきたのにまた嫌な人に会ってしまった。
「……こんばんは。」
「ふふふふふ……」
極力会話をしたくなかったので挨拶だけして逃げるように家に入った。身体に刺さるような視線を感じながら……
(あの人にも昨日私の全てを視られた……)
思い出しただけで悲しくなった。
玄関を入ると階段を上っていく父の後ろ姿が見えた。心なしか元気がないように見えた。
嫌な人に会って気分が落ち込んだので、さっき帰り際におじさんに日帰り温泉旅行に誘ってくれた事を思い出した。
「次の日曜日かー。楽しみだなー。」
意地悪で悪戯好きなおじさん。今度は何を企んでいるかわからないけど、きっと何か新しい非日常を与えてくれる。
私はおじさんの事ばかり考えるようになっていた。
「あ、可愛い下着持ってないや……」
翌日の放課後。
独りで下着を買いに行ったのは初めてだった。
それと特定の人とはいえ“見てもらいたい下着“を選ぶなんて考えたことなかった。下着は人に見せるものではないと思ってたから……
お母さんはいつまでも私を子供だと思っていると思う。ついこの間まで私自身もそう思ってた。
(でも今は違うと知ってしまった……)
なので母親と下着を買いに行くことはもうないと思う。
お店の人にちゃんとサイズをみてもらい少し背伸びした薄い水色の上下セットを買った。
そして8月最後の日曜日
……おじさんと日帰り温泉旅行に行く。
新しい下着を着けてワクワクした。
(げっ……)
「あれ梨果ちゃん、今帰りかい。そうそう昨日は驚いたよ、お疲れさんだったねーふふふ。“服を着てて”も可愛いね。」
せっかくいい気分で帰ってきたのにまた嫌な人に会ってしまった。
「……こんばんは。」
「ふふふふふ……」
極力会話をしたくなかったので挨拶だけして逃げるように家に入った。身体に刺さるような視線を感じながら……
(あの人にも昨日私の全てを視られた……)
思い出しただけで悲しくなった。
玄関を入ると階段を上っていく父の後ろ姿が見えた。心なしか元気がないように見えた。
嫌な人に会って気分が落ち込んだので、さっき帰り際におじさんに日帰り温泉旅行に誘ってくれた事を思い出した。
「次の日曜日かー。楽しみだなー。」
意地悪で悪戯好きなおじさん。今度は何を企んでいるかわからないけど、きっと何か新しい非日常を与えてくれる。
私はおじさんの事ばかり考えるようになっていた。
「あ、可愛い下着持ってないや……」
翌日の放課後。
独りで下着を買いに行ったのは初めてだった。
それと特定の人とはいえ“見てもらいたい下着“を選ぶなんて考えたことなかった。下着は人に見せるものではないと思ってたから……
お母さんはいつまでも私を子供だと思っていると思う。ついこの間まで私自身もそう思ってた。
(でも今は違うと知ってしまった……)
なので母親と下着を買いに行くことはもうないと思う。
お店の人にちゃんとサイズをみてもらい少し背伸びした薄い水色の上下セットを買った。
そして8月最後の日曜日
……おじさんと日帰り温泉旅行に行く。
新しい下着を着けてワクワクした。

