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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第66章 美幸の地獄一丁目
改札に戻ると社長秘書の酒井さんが待っていた。

「……こんにちは。よろしくお願いします。」

「徒歩すぐのマンションです。今後来ることも多くなると思うので道をおぼえておいてください。」

「えっ!これが最初で最後ではないのですか?!」

「私からは何とも言いかねます。」

(嘘だ嘘だ嘘だ…。今日1日我慢すればいいのではないの!?)

「指定通り食事はしてませんね?」

「え?は、はい……」

(ご馳走でもしてくれるのかな?でもやっぱり食欲ないや……)

本当に駅前すぐのマンションだった。入口のロックをカードで開けてエレベーターに乗る。

「36階です。おぼえておいてください。」

「……」

36階でエレベーターを降りる。

「36階はこの部屋しかありませんので。」

酒井さんはまたカードキーで玄関ドアを開けた。

「どうぞ。このカードはあなたにお渡ししておきます。」

「はぁ……」

マンションのカードキーを受け取った。

中に入るととても広い。リビングから都内の風景が見えた。豪華タワーマンションだった。

「私の案内はここまでです。あちらの部屋に社長がおりますのでノックしてお入りください。」

「さ……酒井さんは?」

「このリビングで待機するよう言われております。」

(よかった。女の人がいてくれると安心……)
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