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第78章 梨果の大立ち回り

『3年4組！』

『環七先生！！わあーー！』

「えっ！今“3年4組”って言ったの美幸さんじゃなかった？！」

ドラマ開始のオープニングを見た友也が叫ぶ。

「確かに美幸さんだったね。」

「すごーい！美幸ちゃんヒロインじゃん！」

主演のベテラン俳優、上杉鉄矢との絡みも多く出演時間も長かった。
垢抜けた美幸は美しく、衣装のセーラー服は私物かと思うくらい普段見慣れたもので、現役中学生の彼女が似合わない訳がなかった。

「美幸さん可愛いなぁ……」

思わずそんな言葉を口にしてしまった。

「はぁ？！」

梨果に睨まれた。

「え？……あっ。ご、ごめんつい……」

「美幸さん可愛いなぁ……」

「ちょ！友也くんまで！」

「キーー！！２人にはコーヒー淹れてあげないんだから！」

「「ええーー！」」

「……でも確かに可愛い。」


ガラガラガラ

玄関の扉の開く音がした。

「おー、盛り上がってるな。」

「母さん！おかえり。」

「ほれ、これは返しておくよ。」

「ん？？？」

一枚の封筒を妻から渡されたので開けてみる。

「「「あ……」」」

私たち３人は唖然とする。封筒の中身は梨果が浴衣の前をはだけて乳房とショーツ丸出しで卓球に興じている写真とそのネガだった。

「「「…………」」」

「ふう、私にも食事をおくれ。友也ビール。梨果くんは肩をもんでくれ。」

「「「はいー！喜んでー！」」」