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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第79章 地獄からの離脱

梨果ちゃんが河海社長に一泡吹かせた話を聞いて何とも爽快で愉快だった。今すぐ大声で大笑いしたいと思った。でも私にはとても真似ができないなとも思った。
「ふふふ、梨果ちゃんとおじさまらしいな……」
私が言い放ったとおり、彼女らに手を出して河海社長もたいそう後悔しているだろうな。
でも、あんな酷い別れ方をした梨果ちゃんに、そしておじさまに助けられる形になってしまった。
(ホントあの人たちには敵わないや……)
「美幸さん、今までごめんなさい。助けてあげられなくて。」
「いえ……酒井さんも長い間大変だったんでしょう?」
「会社が全てだと思っていたの。そして社長は絶対だと勝手に洗脳されていたのかも。」
「……」
「でもあんな幼い中学生の梨果さんが簡単に手玉に取ってる姿を見て目が覚めちゃった。」
何かに執着しちゃう。一つを見据えたらよそ見ができない。私にも言えることだった。
”物事なんて何もかも取るに足らない些末なこと”
……そう梨果ちゃんに言われている気がした。
「ふふふ、梨果ちゃんとおじさまらしいな……」
私が言い放ったとおり、彼女らに手を出して河海社長もたいそう後悔しているだろうな。
でも、あんな酷い別れ方をした梨果ちゃんに、そしておじさまに助けられる形になってしまった。
(ホントあの人たちには敵わないや……)
「美幸さん、今までごめんなさい。助けてあげられなくて。」
「いえ……酒井さんも長い間大変だったんでしょう?」
「会社が全てだと思っていたの。そして社長は絶対だと勝手に洗脳されていたのかも。」
「……」
「でもあんな幼い中学生の梨果さんが簡単に手玉に取ってる姿を見て目が覚めちゃった。」
何かに執着しちゃう。一つを見据えたらよそ見ができない。私にも言えることだった。
”物事なんて何もかも取るに足らない些末なこと”
……そう梨果ちゃんに言われている気がした。

