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第85章 新生クロッキー会①

それをキッカケに友也がドアを開けて梨果を招き入れる。白い長袖セーラー服と紺のスカートに着替えた梨果が恐る恐る顔を出した。

「……あの、いや、ちょっと何なのこの演出。こんなモデルの登場の仕方ってある！？出づらいったらないよー」

わははははは！

梨果の言葉に場内で笑いが起きた。

「あはははー……スミマセン。きゃー恥ずかしいー。り、Rikaです。とりあえず今日はよろしくお願いしまーす。」

パチパチパチパチパチパチ

大きな拍手が起きた。ペコペコとお辞儀をしながら会場入りする梨果。

ヒソヒソと話をする者もいたので聞き耳をたてる。

「マジか、本物じゃね？」

「めちゃくちゃ可愛いな。」

「来てよかったー」

「騙されたと思って応募したけどマジ本物で良かった～！」

感触は良好だ。場の雰囲気もいい具合に暖めてくれた。富山氏のユーモアと梨果の愛らしさの賜物だ。