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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第13章 梨果と息子の遭遇
ガラガラガラ

すると玄関から物音がした。
しまった。すっかり時間を忘れて梨果に夢中になってしまっていた。
息子が玄関の扉を開ける音だった。

「ただいまー」

急いで手にした梨果のワンピースと下着類をまとめ、間一髪で隣の仏間に隠した。

「ただいま父さん。」

「あ、ああ友也か、おかえり。」

「今日の試合勝てたよ。そうだユニフォームを洗濯機に……」

まずい…洗濯機は脱衣室だ。

「ちょ、友也。まっ……」


「「あっ!!」」

友也が脱衣室の扉を開けた瞬間、二人の声が重なって聞こえた。
梨果はすでに浴室から上がっていたようだ。

「きゃっ!!!!」

「ごっ!ごめんなさい!!」

慌てて扉を閉める友也。
そして居間にバタバタと戻ると私に詰め寄る。

「あの人例の知り合いの娘さんでしょ?!なんでウチで風呂入ってんの?!」

「いやぁ…これには事情が……」

「いやいや、どんな事情あればよその女の子が風呂に入るのよ!」

「えーと、庭で菜園の手入れを手伝ってもらって…汗かいたからシャワーをと……」

「はぁ……まあいいや。とりあえず母さんには内緒にしとくよ。」

「すまない……」

「友也。」

「なに?」

「見たのか?」

「いや、一瞬だったからわからないよ!!」

居間の戸が開き梨果が入ってきた。
梨果は制服を着ていた。

「息子さんですか?はじめまして。小山田梨果といいます。お父様には父の絵画教室をご贔屓いただいております。今日はお届け物に参りまして丁度お父様が菜園をされていたので少しお手伝いを……お風呂を戴きましてすみませんでした。」

廊下で私と息子の会話を聞いて合わせてくれたようだ。相変わらず賢い子だ。

「い、いや、はじめまして。と、友也です。」

友也は顔を真っ赤にして目を合わさずに挨拶を交わした。
同い年なのに挨拶のこの差はなんだ。頼むよ息子よ。
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