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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第100章 晴れ着の準備
19時……
祇園の料亭に着き門をくぐる。

飛び石を渡り店内に入る。

「おこしやす。お部屋ご案内します。松乃様がいらしてはります。」

案内された個室に和服に身を包んだ松乃がいた。

「やあ松乃さん、しばらくです。」

「あらあら一条院先生。お久しゅう。その後お身体の具合はいかがですか?」

「ええ、なんとか生きとります。松乃さんは相変わらずお美しい。」

「寄る年波には敵いません。そうそう、この度は古川賞おめでとうございます。」

「ありがとうございます。」

「あら、そちらのお嬢さんですね?はじめまして、松乃と申します。ここ祇園で置屋の女将をしております。」

「あ、は、はじめまして。小山田梨果と申します。」

急いで畳に膝を着いて深々と挨拶をする。

「なんと可愛らしい。うちで舞妓としてやってみない?きっと引く手数多になるわ。」

「いやいや、そんな。」

「ふふ、まぁおかけになって。何をお召し上がりになります?」

「とりあえずビールを。梨果は?」

「じゃあ私も。」

「これこれ。」

「……お茶でお願いします。」

襖を開けて松乃が仲居に注文を告げてくれる。

「ふふふっ、面白いお嬢さんですね。……なるほど、この方が作中の登場人物の……」

「お読みいただいたのですね。この子に一緒に授賞式に出てもらおうと思いまして。」

「それで晴れ着をご所望なのですね。」

「ええ、そうなんです。」

「ええっ!やっぱり私が出るの?」

「ああ、改めてお願いできるかな?」

「えっ、どうしよう。なんか大変なことになってる気がする……」

「ふふ、一条院先生はまた何かお企みの御様子ですね。それでしたら大舞台に負けないような装いでいきましょう。間もなくいらっしゃる頃ですわ。」
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