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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第100章 晴れ着の準備
ちょうど仲居から声がかかる。

「失礼いたします。お約束のお連れ様がいらっしゃいましたのでお通しします。」

「どうぞ。」

「どうもどうも、遅くなりまして。」

70歳前後の男性が通され松乃の隣に座る。

「一条院先生、紹介しますわ。この方は四条河原町で呉服店をされてる七代目鈴善さんですの。」

松乃が紹介してくれる。

「はじめまして。」

「こちら、直川賞作家でこの度古川賞を受賞されることになった一条院巴先生です。」

「存じ上げております。この度はおめでとうございます。」

「ありがとうございます。一条院と申します。」

呉服屋 鈴善(すずよし)氏。当然だが和装が様になる老紳士だ。

「そちらのお嬢様のお着物をお求めですね。これはこれはまたなんとお美しく可愛らしい。」

しみじみと梨果を眺める鈴善氏。

「鈴善さんは江戸時代から京で商いをなさっている老舗呉服店さんどす。この方にご相談されれば間違いないかと今日は一条院先生にご紹介させていただきました。」

「急な申し出で申し訳ないのですが鈴善さん、明日にでも彼女に合う着物の見立てをお願いできますでしょうか。」

「もちろんです。松乃姐さんのご紹介ですから特別室をご用意してお待ちしております。」

「ありかとうございます。」

「しかし松乃姐さん、こちらのお嬢様はここ祇園の花街でも通用する器量ですなあ……」

「ええ、私もお会いした瞬間そう思いましたわ。」

「あははは……」

苦笑いする梨果。

(この顔は絶対よくわかってない。)
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