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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第100章 晴れ着の準備
会食を終え料亭を出て梨果と2人で四条大橋まで歩く。

「なんか凄いお店で凄い人たちに会った気がする。レベルが違いすぎてほとんど喋れなかったな。」

「付き合わせてごめんね。退屈だったね。」

「ところで松乃さんってすっごい綺麗な女性だったね。一挙手一投足、佇まいからはんなり言葉から全てが綺麗。」

「そうだね。梨果くらいの年頃から所作を叩き込まれているからね。」

「私なんか庶民は高そうな料理の味もよくわからなかった。あはは……」

橋から夜の鴨川を見下ろす。

「梨果。授賞式、一緒に出てくれるかな?」

「おじさん、そんなこと言ってどんどん私の退路を断ってるじゃん。」

「そんなつもりは……」

「おじさんに恥をかかせないように精一杯頑張るよ。」

「……梨果っ!」

梨果を抱きしめて口づけをした。

「んんっ、ちょ!みんな見てるってば!」

人通りが多い四条通りだった……


ホテルに戻り一息つく。梨果は四条通りで買ったたこ焼きを食べていた。

「うまー、私みたいな庶民には高級料亭の味よりこういうのが好きだわー」

ホクホクとたこ焼きを食べる梨果。

「一つちょうだい。」

「いいよ。はい、あーん。」

「あーん。んんっ、あふい!」

とても熱かった。
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