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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第101章 父の裸婦画
「おじさん。お父さんが私の絵を仕上げたみたいだからちょっと見に行ってくる。」

台所で食器を洗っているおじさんに話す。

「ええっ……今から?」

「うん。仕上がっただけに今日はヌードにはならないと思うから……」

なるべく心配させないようそう言った。

「ああ、わかった……」

(昨夜生理がきてしまったからそもそもヌードにはなれないんだけどね……)

そして最近避妊をしてなかったから生理がくるとちょっとホッとした。

「じゃあ行ってきます。」


(あれ?)

自宅前の通りに差し掛かると、大きなワゴン車が田村さんの家の前から走り去って行った。

(デイサービス……)

荷台に乗せられた車椅子の人は田村さんだったのだろうか。

「ま、いっか……」

実家に着いたけどインターホンが壊れているので直接ドアを開ける。

「お父さん、来たよー」

家の中へ声をかけるとリビングから父が出てきた。

「やあ梨果いらっしゃい。コーヒー淹れたけど飲む?」

「うん。」

「ミルクたっぷりだよね。」

「そーそー」
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