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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第103章 古川文学賞授賞式

会場のホテルの前に着く。ハイヤーを正面に横付ける。
「うわー、なにこの人集り。」
「はぁ……報道陣だね。」
25年前の直川賞の時を思い出す。
「憂鬱そうだねおじさん。」
「まぁ……でも逃げても仕方ないから出ようか。」
ホテルの従業員らしきスタッフが車のドアを開けてくれる。
梨果が先に降りる。
バシャバシャバシャバシャ!バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!
焚かれるたくさんのフラッシュ。報道陣のカメラがハイヤーから降りた梨果をカメラに納めようと連写する。
「あーあ……」
続いて私も車から降りる。
「あっ!一条院先生だぞ!!」
「一条院先生!!」
「一条院先生!!おめでとうございます!」
「一条院先生!!目線ください!」
カメラ目線を貰おうとほうぼうから声をかけられる。お辞儀をして応えるがカメラに目線は向けないようにする。
「あの子は誰だ?!」
「一条院先生!その娘さんはどなたですか?!」
ぎくっ!としてついそちらに顔を向けてしまった。
たちまち目がくらむようなフラッシュの嵐。
「し、しまった……」
無言で会釈をしてやり過ごし案内されるまま梨果とホテル内に向け歩いた。その間もフラッシュが止むことはなかった。
待合室に通されて梨果とお茶をいただく。
「ふーぅ……やれやれ、こういう場は苦手だよ。」
「びっくりした、こんなの初めて。改めて凄い賞なんだね。」
コンコンコン
『失礼します。ご家族とお連れ様がいらっしゃいました。』
ドアの外から声をかけられる。
「どうぞ。」
友也と松乃と髪結いさんが到着した。
「いやー!こんな豪華なホテル初めてだよ父さん。皇居が目の前なんだね、遠足で来たことある。」
「友也、スーツ似合ってるじゃないか。中学生には見えないよ。」
「そう?えへへ。」
松乃が梨果の様子を確認する。
「梨果さん、式典前に化粧直しをしましょう。おトイレは大丈夫?」
「じ、実は我慢していまして……お茶なんか飲まなきゃよかった。」
「うふふ、大丈夫よ一緒に行きましょう。」
松乃がいてくれて本当に助かった。
「うわー、なにこの人集り。」
「はぁ……報道陣だね。」
25年前の直川賞の時を思い出す。
「憂鬱そうだねおじさん。」
「まぁ……でも逃げても仕方ないから出ようか。」
ホテルの従業員らしきスタッフが車のドアを開けてくれる。
梨果が先に降りる。
バシャバシャバシャバシャ!バシャバシャバシャバシャバシャバシャ!
焚かれるたくさんのフラッシュ。報道陣のカメラがハイヤーから降りた梨果をカメラに納めようと連写する。
「あーあ……」
続いて私も車から降りる。
「あっ!一条院先生だぞ!!」
「一条院先生!!」
「一条院先生!!おめでとうございます!」
「一条院先生!!目線ください!」
カメラ目線を貰おうとほうぼうから声をかけられる。お辞儀をして応えるがカメラに目線は向けないようにする。
「あの子は誰だ?!」
「一条院先生!その娘さんはどなたですか?!」
ぎくっ!としてついそちらに顔を向けてしまった。
たちまち目がくらむようなフラッシュの嵐。
「し、しまった……」
無言で会釈をしてやり過ごし案内されるまま梨果とホテル内に向け歩いた。その間もフラッシュが止むことはなかった。
待合室に通されて梨果とお茶をいただく。
「ふーぅ……やれやれ、こういう場は苦手だよ。」
「びっくりした、こんなの初めて。改めて凄い賞なんだね。」
コンコンコン
『失礼します。ご家族とお連れ様がいらっしゃいました。』
ドアの外から声をかけられる。
「どうぞ。」
友也と松乃と髪結いさんが到着した。
「いやー!こんな豪華なホテル初めてだよ父さん。皇居が目の前なんだね、遠足で来たことある。」
「友也、スーツ似合ってるじゃないか。中学生には見えないよ。」
「そう?えへへ。」
松乃が梨果の様子を確認する。
「梨果さん、式典前に化粧直しをしましょう。おトイレは大丈夫?」
「じ、実は我慢していまして……お茶なんか飲まなきゃよかった。」
「うふふ、大丈夫よ一緒に行きましょう。」
松乃がいてくれて本当に助かった。

