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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第103章 古川文学賞授賞式
指定の時間前に梨果の化粧直しを終え、スタッフに連れられて梨果と家族である友也、梨果の介添人として松乃を伴い式典会場へ向かう。髪結いさんは控え室で待機しているとの事だった。

大広間の大きな扉の前に待機させられスタッフに従って順番に会場入りをする。
この賞は私がいただく“文学賞”の他に“新人賞”が1人、“功労賞”が2人と三つの賞で計4人の受賞者がいる。

「一条院先生!」

呼ばれて振り向く。

「この度新人賞をいただくことになりました佐藤繁と申します。お会いできて光栄です。作品拝読させていただきました!」

ビシッとスーツを着こなしたなかなかの好青年だ。

「いやいや、貴方もお若いのに佳い作品をお書きで。」

「読んでいただけたのですか?!」

「ええ、もちろん。」

「こ、光栄です!」

「おじさん、佐藤さんはタレントさんもしてるんだよ。凄いよね。」

「えっ?そうなの?梨果知ってるの?」

「は?むしろおじさん知らないの?」

「いえいえ、私がまだまだ精進が足りないだけです。……えと、貴女は……もしかして花凜さん?」

「えっ?!」

「美しい少女……まさに花凜さんそのもの。」

梨果を見つめる佐藤氏。梨果の頬が紅く染まる……

「ま、まぁ、そんなところです。」

「やっぱり!!お会いできて光栄です。お名前は?」

「小山田梨果と申します。」

好青年にうっとりする梨果の振り袖を引っ張った。

「ご、ごめんおじさん。」

「佐藤先生、お待たせしました。ご入場ください。」

スタッフに会場入りを促された佐藤氏。

「では一条院先生お先に失礼いたします。梨果さん、また後ほど。」

「は、はい……」

扉が開かれ司会者の紹介と共に大喝采となり、彼はスポットライトを浴びながら煌びやかな会場内へ入って行った。報道陣とすればむしろ彼が今日の主役だろう。

「カッコイイ……」

「えーと梨果さん……?」
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