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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第104章 文学賞晩餐会
『それでは始めさせていただきます。まず始めにー……』

司会者の進行で挨拶が始まったようだ。
数人の挨拶のあと出版社のVIPが乾杯の音頭をとり、立食形式の晩餐会の始まりだ。室内楽の生演奏が開始され、歓談の時間となる。

「一条院先生、この度はおめでとうございます。お連れのお嬢様は花凜さんですよね。現実にモデルがいたのですね。」

私の所に訪れる人のほとんどの会話がこの一文から始まった。そのたびにロボットのように同じ返答を繰り返した。

「ご想像にお任せいたします。」

作品のコスプレをした少女を連れてのこの返答に全く説得力がなくなってしまったが……


いつの間にか人との会話が苦手なつまらない私より梨果に直接話しかける人の割合が多くなった。中学生にしてどんなVIPにも臆することなく笑顔で会話する梨果。たちまち人気者になり梨果の周りは常に人集りになってしまった。

「一条院先生。さっきのはあながち冗談ではなくなってきました。」

と呟いたのはタレント作家の佐藤繁氏だ。彼の周りにも人であふれていたが、抜け出して私に話しにきたようだ。

「文学賞受賞作家本人が置いてけぼりですよ。ははは……」

カメラマンも梨果に張り付いて写真を撮りまくっていた。

「おじさーん!めちゃくちゃ名刺もらった。」

私の元に戻った梨果が再び腕にしがみつく。その様をカメラにバシャバシャと撮られる。

(あーあ……予想通りこりゃ大変なことになったな。)
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