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臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第104章 文学賞晩餐会

♪~~~♪~~~♪
「あれ?このフルートの音色……」
「ん?」
急に梨果が室内楽の生演奏の方に振り向いたので私もそちらを向く。
「「あ!!」」
美月だ!美月がフルートの演奏をしていた。
「行こうおじさん!」
梨果に手を引かれ演奏する美月の目の前まで行く。
ドレスに身を包んだ可憐な美月が驚いたように瞳を見開く。そんな美月に手を振る梨果。
「これこれ梨果。演奏中だから邪魔しないの……」
「一条院先生。この度はおめでとうございます。」
背中から声をかけられた。
(はぁ……またか。)
同じ会話の繰り返しで辟易していたが愛想も仕事のうちと精一杯の作り笑顔で振り向いた。
(げっ!!)
とてつもない大物がそこにいた。
「ああっ!か、角山会長!これはこれは。あ、ありがとうございます。」
出版業界最大手、その経営は出版業界にとどまらずメディア界の全てを網羅しているといっても過言ではないグループ企業の創業家会長だった。
「なかなかやってくれますな一条院先生。愉快愉快!さすがの私も驚きましたよ。話題の彼女を私にも紹介してもらえますかな?」
「あっ、ええ。彼女は梨果と申します。」
「なんと美しい少女。花凜の原案の子……でよかったかな?」
「会長にまで拙作をお読みいただいたようで光栄です。……まぁご想像にお任せいたします。」
同じ返答をした。
そして角山会長は梨果に向く。
「はじめまして。梨果さんはおいくつかな?」
「はじめまして。14歳で中学三年生です。……お爺さんはどちら様?」
「お爺……!……ちょ!梨果……」
ざわつく取り巻き……肝を冷やす。
「おほ、これはこれは名乗らず失礼しました。」
そう言い梨果に名刺を差し出しす角山会長。彼はめったに名刺を渡さないで有名だ。取り巻きの社員が驚いている。
「角山さん……?どこかで聞いた覚えが。」
(あのねぇ梨果……)
女子中学生じゃタレントは知っていても財界人は知らないのだろう。けどさすがに角山文庫の名前くらいは耳にしたことがあるのは当然だ。
「あれ?このフルートの音色……」
「ん?」
急に梨果が室内楽の生演奏の方に振り向いたので私もそちらを向く。
「「あ!!」」
美月だ!美月がフルートの演奏をしていた。
「行こうおじさん!」
梨果に手を引かれ演奏する美月の目の前まで行く。
ドレスに身を包んだ可憐な美月が驚いたように瞳を見開く。そんな美月に手を振る梨果。
「これこれ梨果。演奏中だから邪魔しないの……」
「一条院先生。この度はおめでとうございます。」
背中から声をかけられた。
(はぁ……またか。)
同じ会話の繰り返しで辟易していたが愛想も仕事のうちと精一杯の作り笑顔で振り向いた。
(げっ!!)
とてつもない大物がそこにいた。
「ああっ!か、角山会長!これはこれは。あ、ありがとうございます。」
出版業界最大手、その経営は出版業界にとどまらずメディア界の全てを網羅しているといっても過言ではないグループ企業の創業家会長だった。
「なかなかやってくれますな一条院先生。愉快愉快!さすがの私も驚きましたよ。話題の彼女を私にも紹介してもらえますかな?」
「あっ、ええ。彼女は梨果と申します。」
「なんと美しい少女。花凜の原案の子……でよかったかな?」
「会長にまで拙作をお読みいただいたようで光栄です。……まぁご想像にお任せいたします。」
同じ返答をした。
そして角山会長は梨果に向く。
「はじめまして。梨果さんはおいくつかな?」
「はじめまして。14歳で中学三年生です。……お爺さんはどちら様?」
「お爺……!……ちょ!梨果……」
ざわつく取り巻き……肝を冷やす。
「おほ、これはこれは名乗らず失礼しました。」
そう言い梨果に名刺を差し出しす角山会長。彼はめったに名刺を渡さないで有名だ。取り巻きの社員が驚いている。
「角山さん……?どこかで聞いた覚えが。」
(あのねぇ梨果……)
女子中学生じゃタレントは知っていても財界人は知らないのだろう。けどさすがに角山文庫の名前くらいは耳にしたことがあるのは当然だ。

